京都の11歳男児が行方不明になって4月3日で11日が経過した。3月23日に行方不明となった京都府南丹市立園部小6年の安達結希さんについて、元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏は安達さんのランドセル型リュックが同市園部町の山中で同29日に「濡れていない状態」で見つかったことに着目し、当サイトの取材に「第三者が介在している可能性」も指摘した。
京都府警南丹署によると、安達さんは23日午前8時ごろ、小学校付近で家族の車から降り、家族が下校時刻に合わせて迎えに行った際に登校していないことが判明。同日正午ごろ父親が110番した。安達さんは身長135センチくらいで、黒の短髪。黒と灰色のフリース、ベージュのチノパン姿で、黒のスニーカー、黄色のリュックを身につけていた。当日、携帯電話は所持していなかったとみられている。
29日に小学校から北西に約3キロ離れた山中で安達さんの黄色いリュックが発見された。同日の発見以前、地元消防団が24、25、28日に山中付近を捜索した際には見つからなかったことも判明した。
その点について、小川氏は「発見されたのは、道路沿いのガードレールの裏側と聞いています。草木の多い山中であれば見落としも考えられるが、道路沿いであれば見落しはないのではないか。また複数日に渡り、複数の消防団の方が確認していることからリュックはなかったと思われる。ただ、私が気になるのは、その間、25日には雨が降っていたが、リュックが濡れていなかったということ。そこに違和感がある。つまり、実際の捜索時になかったものが、29日に突然現れた…ということは第三者が介在している可能性が強いと思わざるを得ない」と推測した。
過去、男児の行方不明が大きく報道されたケースとして、10年前に北海道であった事案が想起される。2016年、当時・小学2年生だった7歳の男児が同5月28日に北海道七飯町の林道で行方不明となり、6月3日に鹿部町の陸上自衛隊駒ケ岳演習場内で保護された。男児がいた場所は隊員が雨宿りに使う小屋で、備え付けのマットレスで寝ていたという。
当時、北海道で現地取材した小川氏は「男の子が6キロ以上も1人で暗い道を歩いて自衛隊の宿舎で発見されたのですが、1週間、水だけで生き延びた。その例のように、大人が『子どもは1人でそんなとこまで行かない』と思うとことを1人で歩く子どももいる。今回の結希さんが1人で山中を歩いて行った可能性もゼロではない」とも付け加えた。
ただ、類似性があるようで、今回はまた違った状況であることも考えられる。北海道では6日後に発見されたが、今回は10日以上が過ぎており、楽観視できない状況が続く。あらゆる可能性を想定し、リュックが発見された場所の近くにある池などでも捜索が続けられている。
小川氏は「やはり、この発見されたリュックについては違和感がある。それまでは事件・事故の両方で考えていたが、学校から半径3キロ以内の捜索範囲になかったリュックが突然発見されたとなると、事件性も考えざるを得ない」と改めて指摘した。
同氏は「親族の方が発見したリュックについて、なぜ、自宅から学校までのルート上ではない場所で探したのか、結希さんが過去にそういった場所に行ったことがあるのか等の話も聞きたい。また、そのリュックが雨に濡れて乾いたものなのか、雨には全く濡れていなかったのか…といったことなどは、科捜研などで調べていると思います」と補足した。