50周年を迎える京都市の「太秦映画村」。これまでの「東映太秦映画村」から名前も変わり、28日にリニューアルオープンする。現在、段階的なリニューアルの最中で、今回はその第1期となる。
今回の目玉は、閉園時間が17時00分から21時00分までに延長され、夜限定のイベントには「R18」の、大人向けが加わったこと。「丁半博打」「大人しか入れない拷問屋敷」など、これまで期間限定で登場したイベントの中から、特に人気の高かった2つで、オトナならではの楽しみが増えた。
「丁半博打」はテレビや映画でよく見る、木札を賭け壺振りが振るサイコロの目を丁か半(偶数か奇数)を当てるシンプルな遊び。片肌脱いだ姐さんが壺振りで、手下が2人。言葉も巧みに、鉄火場(小規模な賭場)を盛り上げていく。勝負は5回。最後は姐さん達との写真撮影タイムも設けられている。
「大人しか入れない拷問屋敷」では、撮影所の総力を挙げて再現した“石責め”などの拷問道具が並べられている。石責めとは石抱(いしだき)とも言われ、後手に縛られた罪人が、そろばん板と呼ばれる三角形の木を並べた台の上に正座させられ、与力らによって太ももの上に平たく成形した石を載せられる。石の重みにより、足に三角形の木が食い込み、苦痛が与えられる。言葉だけ聞くとおどろおどろしいが、観客参加型で拷問体験もできる。実際には痛くない三角形の木への座り方なども教えられ、巧みな演者たちの説明やトークで、最近付いた嘘を問われたり、既婚者は配偶者への愛を絶叫しないと許されないなど、楽しい拷問時間となっている。
さらに「360°リアルタイムドラマ 花嫁道中桜の宴」は物語仕立てのライブショーで、幕末の京都を舞台に、新選組の土方歳三と沖田総司が、花嫁道中を狙う不逞の浪士を追う。観客は「京都の町人」「道中の見物客」「市中協力者」はたまた「花嫁道中の参列者」として町を歩き、事件の“目撃者”となり、土方と沖田に情報を渡しながら、日常から非日常へ滑り込むミステリーと活劇を体験する。物語は市中の点在するシーンを経て、花嫁道中から360°ステージの最終決戦へと収束する。花嫁道中直前には、新婦の母による白無垢や綿帽子、懐剣など花嫁衣装の説明なども行われる。
また茶道や華道、能といった文化体験や、時代劇の扮装やレンタル着物でも映画村内を散策できる(いずれも有料)。フードショップエリアでは京料理や和菓子など、京の食文化をたっぷりと味わえる。
映画村は施設全体の全面リニューアルの最中で、2027年春に第2期、28年春に第3期リニューアルオープン予定となっている。