進路情報の専門サイト「マイナビ進学総合研究所」はこのほど、3月卒業予定の高校3年生で大学進学希望者4332人を対象に「大学認知度・イメージ調査」を実施、結果を公表した。
エリア別で調査した大学の認知度ランキングでは、関東・甲信越エリアでは前回2位だった早稲田大学が1位となり、関西エリアは近畿大学が4年連続1位となった。その他のエリアでは国立大学が上位にランクインし、北海道・東北エリアは東北大学、中国・四国エリアは広島大学が1位を獲得した。
「時代にマッチしている」大学イメージランキングでは、東海・北陸エリアでは愛知淑徳大学、九州・沖縄エリアでは立命館アジア太平洋大学が1位となり、新学部の設立や、充実した教育環境の整備・取り組みなどが評価につながったようだ。
また、キャリア支援体制など「サポートが手厚い」イメージでは、関東・甲信越エリアで明治大学、東海・北陸エリアで中京大学、関西エリアで関西大学の名前が挙がった。
志望校の検討に「強く影響する」イメージ項目について聞いたところ、最も強く影響があるのは「学べる内容が充実している」(67.6%)となった。次いで「就職力が高い」(67.1%)、「サポートが手厚い」(61.3%)だった。
マイナビ進学総合研究所・川野優実研究員の話
関東・甲信越エリアの大学認知度は、早稲田大学が1位となりました。早稲田大学は、日本の近代教育を牽引してきた歴史を持ち、政治・経済・文化など幅広い分野で活躍する卒業生を輩出してきたことで知られています。近年はSNSや動画コンテンツを活用し、キャンパスの雰囲気や学生生活をリアルに伝える取り組みも進んでおり、受験生の注目を集めています。
関西エリアでは、近畿大学が4年連続で大学認知度1位となりました。SNS戦略とユニークな広報で人気を高め、公式アカウントは国内トップクラスのフォロワー数を誇ります。オープンキャンパスのライブ配信など、遠方の高校生にも情報を届ける工夫が見られます。
「時代にマッチしている」大学では、2学部を新設した愛知淑徳大学が東海・北陸エリアで1位となりました。教育学部や建築学部の新設により学びの選択肢を広げ、未来志向の教育を強化しています。また、九州・沖縄エリアで1位の立命館アジア太平洋大学は、日本人と留学生が半々の国際的な環境を活かし、実践的なプログラムを提供しています。こうした取り組みが、学生の多様なニーズに応え、グローバル化や学びの選択肢拡大といった、現代の潮流に適応している点で、「時代にマッチしている大学」というイメージにつながっていると考えられます。
このように、学校の取り組みや教育環境の充実、特に進学先決定に影響する要素は、幅広く情報発信していくことが効果的と考えられます。