ラッパーの21サヴェージ(33)が、ドレイクにケンドリック・ラマーとのラップバトルに関わらないよう忠告していたことを明かした。ドレイクとアルバム『Her Loss』でコラボしたサヴェージは、ポッドキャスト『Perspektives With Bank』で「お前は勝てない戦いに突っ込もうとしている。勝ち目はない」と伝えたと語った。
さらに「そんなことはやめろ、放っておけ」と警告したが、ドレイクは「挑まれた」と感じ、応戦したという。サヴェージは「たとえ勝っても勝ちじゃない。トップにいるなら、勝ってもどこに行ける?ナンバーワンより上はない。だから勝ちようがないんだ」と説明し、バトルの構造的な無意味さを指摘した。
ケンドリックは、ディストラック『Not Like Us』の成功によって世間的には勝者と見なされたが、サヴェージ自身は「ドレイクがダメージを受けたとは思わない」と語っている。
一方、ドレイクはこの騒動をめぐり、自身のレーベルを相手取った名誉毀損訴訟を起こしたが、今年10月に却下された。ユニバーサル・ミュージック・グループ(UMG)がケンドリックのディストラックをリリース・宣伝したことを問題視したが、ニューヨークのジャネット・ヴァルガス連邦判事は「激しい言葉の応酬は熱いラップバトルの一部であり、名誉毀損には当たらない」と判断を下していた。