マーベル映画『デッドプール』シリーズなどで知られる俳優のライアン・レイノルズと『フィラデルフィアは今日も晴れ』の俳優ロブ・マケルヘニーが、ウェールズのサッカークラブ、レクサムAFCの一部株式をスペインの名門アトレティコ・マドリードを保有する米投資会社アポロ・スポーツ・キャピタルへ売却した。2人は2021年に5部リーグに所属していた同クラブを買収して以来、3年連続昇格という「おとぎ話」のような快進撃を導き、クラブをチャンピオンシップまで押し上げた。今回の売却は、最終目標であるプレミアリーグ昇格に向けた一歩とされる。
ライアンとロブは共同声明で「私たちは初日から、レクサムAFCの持続可能な未来を築くことを目指してきました。そして少しのユーモアと心を添えて。夢は常に、このクラブを町に根ざしたままプレミアリーグへ導くことでした。その成長には世界水準のパートナーが必要であり、アポロはまさにその存在です」と語った。さらに「アポロ・スポーツ・キャピタルCEOのアル・タイリスとは長年の知己であり、今回レクサムの家族に加わってくれることを心から喜んでいます」と続けた。
アポロのパートナー兼共同ポートフォリオ・マネージャーであるリー・ソロモンも「レクサムは驚くべき旅路の途上にあり、その一員となれることを誇りに思います。クラブ、地域社会、そしてロブとライアンを支援できることを嬉しく思います」とコメント。「この投資は多面的であり、アポロは長期的かつ忍耐強い資本を提供することで、クラブの目標達成を後押しし、施設や地域経済の再活性化にも貢献していきます」と意気込みを語っている。
2人はコロナ禍のため、チームの価値は落ちていた次期に約200万ポンド(約4億8100万円)で買収。その後、15億円以上ともいわれる投資に加え、ディズニープラスのドキュメンタリー番組「ようこそレクサムへ」で人気が拡大。2025年3月の時点での価値は1億ポンド(約208億円)とも言われ、買収時の50倍になっている。