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黒くなったニンジンは問題ない!?変色の原因と正しい保存方法や調理法 ただしヌメリや異臭があれば要注意

米田ゆきほ 米田ゆきほ

「ニンジンは黒くなっても食べられる」というSNS投稿が話題になっている。

XとThreadsに「ニンジンの黒ずみはカビや傷みではないので、食べてもオッケー」と投稿したのはブロッコリーをメインに育てる農業法人・有限会社安井ファーム

野菜室でしばらく放置しているうちに、黒く変色してしまったニンジン。これって食べてもいいの?腐ってる?と悩んだことがある人も多いのではないだろうか。

安井ファームで広報を担当する土田龍之介さんに詳しく話を聞いた。

――ニンジンの黒くなる理由と、食べてもいい理由を教えてください。

土田:ニンジンの中には「ポリフェノール」とビタミンCを酸化させる「オキシダーゼ」が別々に存在しています。切ったり擦れたりすることで、この2つが出会った時、空気中の酸素と反応して褐色や黒色になるんです。

つまりニンジンの表面が黒くなるのは「酸化」による色の変化で、じゃがいもやりんごの切り口が茶色くなる現象と同じなので、問題なく食べられます。

ただし、ヌメリや異臭がある場合は、カビや細菌による汚染が原因であることも考えられるため注意した方が良いでしょう。

――正しい保存方法は? 

土田:高温、乾燥、時間経過により黒くなりやすいとされています。最適な保管温度は0度。最適保管湿度は98~100%とされているので、ブロッコリー同様、ポリ袋に入れてチルド室か、野菜室ではなく、冷蔵室に保管するのがオススメです。

――黒くなると美味しそうには見えないのですが…おすすめの調理法は?

土田:単に色味の問題となりますので、カレーなど色の濃い煮込み料理などに使えば目立たず、気にならないかと思います。

――他にも、本当はまだ食べられるのに、一般の方が「もう食べられない」「腐ってる」など誤解している野菜はありますか?

土田:「黄色くなったブロッコリー」です。花が咲いたといわれることもありますが、実際は緑の色素が抜け落ちて黄色く見えているだけなので、黒くなったり、ぬめりやニオイがなければ食べてオッケーです。

――これから冬になり美味しくなる野菜は? 

土田:冬野菜が、凍るまいと糖度を上げ甘みが増してくる時期。ブロッコリー農家としてはやはりブロッコリーを推したい。加熱したブロッコリーをめんつゆに漬け、片栗粉をまぶして揚げる「麺つゆ漬け揚げ」はSNSでも大変反響をいただきました。

◇ ◇

SNSでは「今日捨ててしまいました。」「カビだと思ってた!」「この情報とても嬉しい」「主婦歴30年でも知らなかった」「皮を剥いたら何ともなかったのでオッケーキャロットした」などの反響が寄せられた。正しい知識で、食品ロスを減らしたい。

有限会社安井ファーム
https://x.com/yasuifarm

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