仕事では理不尽なことで怒られたり、自分のミスではない責任を背負わなければならない場面も少なくない。そんな社会人のもやもやを解決するウクさんの漫画『仕事でもやもやした時』が、SNSで注目を集めている。
物語の舞台は、職場の休憩室。くつろいでいたギャルちゃんのもとに、ため息をつきながら同僚のゆいが入ってくる。ゆいは上司に「バックヤードのダンボールを置く場所が違う」と怒られたという。実はダンボールを置いたのはゆいではなく、後輩だった。しかし後輩が上司に責められるのはかわいそうだと思い、ゆいはそのことを黙っていた。
それでも、自分のせいではないことで叱られるのは虚しいもの。そんなゆいに対して、ギャルちゃんは「視聴者は見てるよ」と予想外の言葉をかける。ギャルちゃんいわく、誰にも気づかれずに辛くなったときは「恋愛リアリティーショーの出演者」になったつもりで考えるのだとか。
どこかにカメラがあって、自分の頑張りを視聴者が見てくれていると思うだけで、少し前向きになれると言う。ギャルちゃんの前向きな言葉に、ゆいはやる気を取り戻すのだった。
同作について、作者のウクさんに詳しく話を聞いた。
ーこの考え方が生まれたきっかけがあれば教えてください。
私自身が働いている時に、自分のやったことではないことで怒られることがあり、モヤモヤしたことがきっかけです。訂正する時間もないし、訂正するほどでもない…でも何とかしたい!と思った時に、当時見ていたリアリティショーを頭の中で再生して乗り切るアイデアを思いつきました!
ーとてもたくさんのコメントが寄せられていましたが、印象的だったコメントはありますか?
「今までの私の涙の奮闘に、スタジオと視聴者が号泣してると思えばアゲだわ」とコメントをしてくださった方がいました!怒られた時以外でも、辛かった時、人知れず努力した時などにもこの考えは使えるのかも…!?とアイデアの汎用性を感じました!コメントでいつも気づきをいただいています。ありがとうございます!
ー漫画を描くときに、何か心がけていることはありますか?
私自身、絵本が好きで、大人になっても読み返したりするので、"大人の絵本"のようなイメージを心がけています。なかなか、忙しい毎日でじっくり文字を読む時間はない人が多いと思うので、見るだけでも楽しい、でも内容もタメになる、そんなものを描けたらいいなと毎日奮闘しています!
<ウクさん関連情報>
https://www.instagram.com/uku__0516/
▽X(旧Twitter)