休日でも出勤しなければ仕事が終わらない。そんな「ブラックな職場」には、もしかすると目に見えない「何か」が潜んでいるのかもしれない。漫画『オレがいないと会社は回らないんだ。会社にはオレが必要なんだ…!』(作・クマさん)は、「責任感」という名の呪縛に囚われた人々の姿を描き、SNSで注目を集めている。
物語の主人公・Aは、心身ともに疲れ切ったサラリーマン。そんなAの肩には、「黒いもの」がまとわりついている。また医師から「このままでは悪化しますよ」と忠告されても、Aは休日出勤をやめられないでいた。
その後、疲弊しきったAは、妻の涙の訴えでようやく退職を決意する。転職を報告するAの顔は、以前とは別人のように晴れやかだった。だがその時Aについていた「黒いもの」は、後輩のヒロの肩に移っていた。
同作のコメント欄には「世代毎に感じ方が変わる面白さがある!」「考えさせられる」との声が寄せられた。そこで同作について、作者のクマさんに話を聞いた。
ー同作を描くきっかけを教えてください。
前に勤めていた会社で、体調を崩した日があり、休もうと上司や同僚に連絡したんです。朝早かったためか全員寝ていて連絡がとれず、仕方がないのでムリを押して出勤しました。
その時はムリをすればすむかもしれませんが、体調が悪化するかもしれませんし、問題は本来、仕組化で改善すべきことです。人員に限りがある中小企業では、こういったケースはたくさんあるかもしれないとマンガにしてみました。
ー作品を通して伝えたいメッセージはありますか。
自分がいないと仕事が回らない、というのはよく言えば責任感が強い。悪く言えば他人を信用できない性格。信用して失敗したら自分の責任になるのが怖い。恐怖心からきています。
でもそれは思いこみで、一人いなくても社会は回るようにできています。
なんとかなる、休んでいいんだよというメッセージを作品にこめました。
ー最後に読者にメッセージをお願いします!
マンガ「ブラックマ」は色んな職場や人間関係の問題点を描いています。世の中にはこういう問題もあるんだなあと知って頂ければ幸いです。
<クマさん関連情報>
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『「ブラックマ」元社畜漫画家が描くコミカルブラックストーリー』
新刊『ブラックマ ブラックマ社の日常』
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