ここ数年の間にコンビニやスーパーなどさまざまな小売店ですっかり普及したセルフレジ。
今、SNS上ではそんなセルフレジの抱える"矛盾"が大きな注目を集めている。
きっかけになったのは漫画家の戸山トモさん(@toyamatomo)が
「セルフレジの真実」
と紹介した漫画の一コマ。
現在、コロコロコミック(小学館)公式サイトで短期連載中の「コンビニ令嬢きらら」第1話の一幕。コンビニを訪れた世間知らずの令嬢が、セルフレジを見て「客でありながら、働かされている!?」と驚くシーンなのだが、たしかにそう言われてみたらなんでお客なのにあんな作業を自らすることになってしまったのか…。
目からウロコの一言に、SNSユーザー達からは
「よくよく考えたら なんで、セルフレジはそう言われて セルフのガソスタはむしろ歓迎されるんだろう」
「そもそも今のスーパーとかの小売業って 『客を倉庫に入れて自分で商品を持って来させる』って考えから生まれた形式だったはず。 それより前は欲しい物をメモなり口頭で店員に伝えて持ってきてもらうもんだったから。」
「1番解せない気持ちになるのはやっぱり自分で焼くお好み焼き屋だよな。」
「大人になって銀行ATM使うようになって、『自分の足で銀行(コンビニ)まで出向いて、自分で機械操作して、自分が銀行に貸したお金を返してもらって、それで「手数料」を取られてる…』と絶望を感じましたw」
など数々の意見や共感の声が寄せられている。
戸山さんにお話を聞いた。
ーーセルフレジへの個人的な印象は?
戸山:私は人とできるだけ会話したくないタイプなので、スーパーやコンビニでは基本的にセルフレジを利用しています。ぼーっとしてるとスキャンし忘れそうで怖いため、毎回ちょっと気合いを入れてセルフレジに挑んでいます。
ーーご投稿に対し大きな反響がありました。
戸山:コンビニでの当たり前の出来事をお嬢様が新鮮に驚く、というネタをいくつか考える中で、「そういえばセルフレジって、職業体験みたいで面白くない?」と思い立ち、それを少し捻ったセリフとして「客でありながら〜」という言葉にしました。
まさかここまで反響があるとは思わず、とても驚いています。
◇ ◇
読者のみなさんはセルフレジの普及をどのように受け止めているだろうか?
なお今回の話題の発端となった「コンビニ令嬢きらら」は現在、週刊コロコロコミックの公式サイトで無料で読むことができる。反響次第で本連載化の可能性もあるということなので、ぜひ多くの方にご覧いただきたいと思う。
戸山トモさん関連情報
Xアカウント:https://x.com/toyamatomo
「コンビニ令嬢きらら」(小学館):https://www.corocoro.jp/chapter/47074/viewer?corocoro