自民党と日本維新の会は17日、連立政権樹立に向けた政策協議の2回目の会合を国会内で開いた。維新は国会議員定数の1割削減や企業・団体献金禁止などを提示している。
維新の藤田文武共同代表は会合後に会見。12項目について意見交換を行ったことを明かした上で「結論としては、今回の協議で大きく前進した。最終的な詰め、調整を行っていく」と語った。また、立憲民主党、国民民主党との3党での枠組みについては「玉木(雄一郎)代表や野田(佳彦)代表のお名前を(首班指名で)書くということは難しい」として協議から外れることを明言した。
議員定数削減と企業・団体献金禁止が“絶対条件”かどうかということについては「それも含めて大きく、両者の理解ということで前進したということ」とした。「大筋合意」という表現ができるかという問いには苦笑いも見せながら「非常に大きく前進した、というところで、『合意』という確約状態に至っていないということですね」と説明した。
議員定数削減と企業・団体献金禁止については、自民党とは「元々、かなり考え方が違う」と隔たりがあると認めた上で「それをどう歩み寄るかっていうのが、私たち政治家が頭を使うところですよ」と力説。「『これが折り合わなかったら、すべてご破算になるんだろ』とかっていうことを、政治家が言って来るのは『(連立を)つぶしたいんでしょ』という話なんですよね」とけん制した。「企業・団体献金禁止と議員定数削減だけで自民党とディールしてるわけじゃありませんから」と他の項目も含めて最終調整しているとした。
また、協議の中で高市氏に対して「ある種の驚きと尊敬を持った」部分があることも語った。「高市総裁はわが党のマニフェスト、主要な提言書、全て読まれて来てます。全て頭に入ってましたね」と短い期間の中で、高市氏がしっかりと準備していたと明かした。「それは非常に尊敬できることだと思います。そういうぐらいの意気込みで来られているということを、ちゃんと受け止めてやりたいとは思っています」と敬意を持って協議に臨む思いも語った。