「プレインフィールドの墓荒らし」などの異名を持つ50年代の殺人犯をテーマにした『モンスター:エド・ゲインの物語』がネットフリックスで配信開始となった。今回は『サンズ・オブ・アナーキー』などで知られるチャーリー・ハナムがキャスティングされたことで物議を醸しているが、遺体を掘り起こし、その皮膚から衣服などの記念品を作ったその衝撃的な犯罪は、これまでにも数々の作品がゲインの影響を受けている。
1960年に公開されたアルフレッド・ヒッチコック監督作『サイコ』のノーマン・ベイツの母親に対する執着心は、ゲインの心理を反映していると言われている一方、1974年の『悪魔のいけにえ』のレザーフェイスの人皮マスクや骨の家具はゲインの行為に着想を得たことをトビー・フーパー監督は明かしている。
アカデミー賞受賞作『羊たちの沈黙』の原作者トマス・ハリスは、ゲインの行動をモデルに、遺体から皮膚を剥ぎ取る殺人犯のバッファロー・ビルというキャラクターを作り出した。
また、2000年の『エド・ゲイン』はその殺人犯の内面に焦点を当てており、新作『モンスター:エド・ゲインの物語』では、ゲインの田舎での生活、犯罪だけでなく、その後の社会的影響を取り上げている。