元宝塚歌劇団花組トップスターの柚香光が2日、主演ミュージカル「十二国記―月の影 影の海―」の会見を、大阪・梅田芸術劇場で行った。
小野不由美氏の同名小説をミュージカル化した作品で、柚香は異世界に連れ去れらた後の女子高生のヨウコを演じる。我々が住む世界の女子高生・陽子を加藤梨里香が演じ、二人一役となる。柚香は「女子高生の役と伺いカタカナでジョシコーセーと頭に浮かびました。緊張しますが、身も心も女子高生のヨウコになりきります」と笑う。セーラー服も着用するが「私の場合は戦闘後でボロボロでアシメントリーなんです」と肩をすくめた。
ヨウコは異世界で、自分の居場所を求めて戦うが「言葉の端々に芯の強さがあって、私も学びたい」と共感する。「自分の弱さと向き合い、気付き、成長できることが“強さ"だと思う」と語る。宝塚を退団して1年半。「自分で成長しました!と言えるほど理想通りにいかない。だから物語の中の成長を、自分事として重ね合わせて出来るようにと願ってます」と意欲を見せた。
「十二国記―月の影 影の海―」は東京・日生劇場で12月9~29日、福岡・博多座2026年1月6~11日、大阪・梅田芸術劇場1月17~20日、名古屋・御園座1月28日~2月1日。