交際したてのカップルは常に相手とコンタクトを取り、仲が良いものだ。しかし交際期間が長くなっていくと「最近、彼の態度が冷たい」「連絡が減り、デートに行く回数も減った」など、多くの不満が出てくることは少なくない。
一方でどれだけ長く交際していても、まるで付き合い始めたころのような仲睦まじい様子を見せるカップルも存在する。このように仲が悪くなっていくカップルといつまでも仲が良いカップルの違いは何だろうか。恋愛心理カウンセラーのみわこさんに話を聞いた。
ー愛情が冷めてしまう人と、長く続く人の違いはどこにあると思いますか?
愛情が冷めてしまう人は、他責(他人のせいにすること)、相手に幸せにしてもらおうと思ってる、相手はこんな人と決めつけている、相手のことも自分のことも信頼できない人が多いです。
長く続く人は、自責(自分で責任をとること)、自分で自分の機嫌を取れます。自立している。感情をコントロールできる。見返りなしで与えることに喜びを感じられる。常に相手の素晴らしい点を発見できる。感謝の気持ちを言葉にして伝えられる人が多いです。
ーでは相手の小さな行動にだんだん我慢できなくなるのは、どんな心理が働いているからでしょうか?
日頃相手に対して、不満や不安、寂しさなど満たされなさがつもりに積もってくると、些細なことが我慢できなくなります。
ー「会うたび不機嫌」「過去のことを何度も言う」など、こうした日常の行動は恋愛関係にどんな影響を与えるのでしょうか?
深層心理に、不機嫌な人=ブスっとしていたり、暴言を吐いたり、自分に攻撃してくる人と捉え、攻撃してくる人からは離れたいと思う心理が働き、距離をおきたくなります。
また、過去のこと(もう終わったこと)をほじくり返してまた責められることほど嫌なことはありません。上記と理由は同じですが、責めてくる=攻撃してくる人からは離れたいと思うはずです。
ー日常で「これを心がけると気持ちが冷めにくい」というコツがあれば教えてください。
相手の望んでいるものは何か?を考え、その欲求を満たしていくことを心がけることです。
ー逆に「これを続けると確実に関係が悪くなる」という典型的な行動はありますか?
自分は変わらないけど、相手に変わってほしいと願うことです。
これを続けるとすぐ関係が悪くなってしまうので注意しましょう。
ー最後に、読者に向けて「愛を長持ちさせるヒント」を一言お願いします。
相手のことも自分のことも、「相手は◯◯な人間だ」「自分は◯◯な人間だ」と決めつけないこと。本来私たち人間は愛を与えること、支え合うこと、誰かのお役にたつことで喜びを得る生き物です。
相手も自分もどこまでも愛に溢れた素晴らしい存在なんだという「前提」で相手や自分を捉えることで、本当の素晴らしさ・優しさ・愛情が見えてきます。
◆みわこさん
恋愛心理カウンセラー。7年間で600名以上の人間関係の悩みに寄り添う。問題を根本から解消し揺るぎない絆で結ばれるパートナーシップのコツをお届けします。