俳優レオナルド・ディカプリオは、映画館で作品を観た人数が反映される「興行収入」が「重要」だと考えている。世界で最も高額なギャラを得ている映画スターの1人であるディカプリオは、ストリーミングプラットフォームの需要が高まっていることを認めつつも、劇場での鑑賞体験こそが映画の本質だと語った。
ディカプリオは「バラエティ」誌で「今はコンテンツが溢れ、制作も非常に活発に行われている。もちろん、それは良いことだ」と前置き。その上で「興行収入が重要なのは、人々が劇場に足を運び、映画館で映画を観るという共通体験を得ているからなんだ」と持論を展開した。
ディカプリオは、ポール・トーマス・アンダーソン監督の新作アクションスリラー「ワン・バトル・アフター・アナザー」(日本公開10月3日)で、ショーン・ペン、ベニチオ・デル・トロ、レジーナ・ホール、テヤーナ・テイラー、チェイス・インフィニティらと共演している。同作は、映画ファンのために「独自に作り上げた、特別な作品」だと語った。
「ポールはこの映画をビスタビジョンで撮影したんだ。60年代初頭以来、ほとんど使われていないカメラだよ」と独特の映像について説明。「彼は観客に没入感を与え、予想外で、触覚的で、リアルで、おそらく僕たちがこれまで見てきたものとは大きく異なるアクション映画を作りたいと考えている。その意味でも、興行収入は非常に重要なんだ」とあらためて“体験”の大切さを強調した。