「ブタミントン」の人気が再燃している。
ブタミントンは1987年、2004年に発売された商品で、握ると「ブーブー!」と鳴くブタの人形を持ち、鼻から出る空気で羽をコントロールしながら、卓球やバレーボールのように相手の陣地に羽を落とすシンプルなゲーム。
今回、より遊びやすいよう改良したバージョンが今年度の「日本おもちゃ大賞」で「ゲーム&パズル部門大賞」を受賞。売れ行きも好調のようだ。昭和、平成の子供たちに愛されたあのゲームはなぜ令和に人気復活することができたのか?発売元のメガハウスの広報担当者に話を聞いた。
――どこを改良したんですか?
担当者:羽根を以前よりも薄く軽くしました。空中での滞在時間が長くなり、より気軽に、老若男女問わず誰でも遊びやすいおもちゃに進化したと思います。
――ブーム再燃の理由は?
担当者:酷暑で、なかなか外で自由に遊べない時代。そこで、屋内で体を動かして遊べるおもちゃが人気になったのかもしれませんね。
――ブタミントンの魅力は?
担当者:ルールが簡単で、すぐ遊べるのが特徴。対戦となると真剣になりすぎてしまいがちですが、「ブーブー!」とブタが鳴いているので、負けてしまっても悲しい気持ちにならない。勝っても負けても仲良く遊べるおもちゃだと感じています。おもちゃショーではブタミントン大会も開催したのですが、とっても盛り上がりました!
――シンプルなゲームですが、やり込み要素は?
担当者:少し練習すればラリーが続けられるようになると思うのですが、そこからは、ネット間際に落とす、逆に遠くに飛ばすなど、心理戦。バスケのスパイクのように、上から勢いよく「ブー!」と空気を出し、羽を叩きつける技もあります。ブタは各色2体ずつあるので、ダブルスで作戦や担当を決めてもおもしろいと思います。
ルールもシンプルなので、プレイするみなさんが考えた独自のルールで遊んでもらっても良いかもしれません。楽しいルールを思い付いたら、是非教えてくださいね!
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SNSでも話題を呼び、「懐かしい!」「やっぱりアナログのおもちゃは楽しい」「2004年生まれだけど、こんな可愛いおもちゃ知らなかった…」「シンプルだからこそ、時代を越えて愛されるんですね。」「実家にまだ置いてある!」「我が家では昭和版がまだ現役」などの反響が寄せられた。画面の中のゲームも楽しいが、体を動かして遊ぶゲームの楽しさも再認識されているようだ。
メガハウス