米俳優のノア・ワイリー(54)は、プライムタイム・エミー賞ノミネートのチャンスは自分にはもう無いと諦めていたという。
1995年から1999年まで医療ドラマ「ER緊急救命室」でジョン・カーター医師を演じたノア、同役でドラマシリーズ助演男優賞に5年連続でノミネートされた過去があるものの、今回HBO Maxの医療捜査ドラマ「ザ・ピット/ピッツバーグ救急医療室」でドラマシリーズ主演男優賞と、エグゼクティブプロデューサーとしてドラマシリーズ賞の2部門にノミネートされたことに「圧倒された」そうだ。
ノアはピープル誌にこう語る。「(「ER」とは)感覚がちょっと違う。年配の男に降りかかっていることは間違いないわけだから」「30年もこの業界にいて様々なことを経験してきた身として、今回は圧倒されている」「キャリアの中で再びこのような栄誉を経験することは諦めていた。自分の仕事の範疇を超えて注目が集まっている」「驚くべきことだよ」
そして自分が受けてきた栄誉に関してノアは、両ドラマでエグゼクティブプロデューサーを務めた自身の「メンター的存在」ジョン・ウェルズ氏に帰するとした。「全ての功績はジョン・ウェルズにあると改めて思うんだ。彼は『ER』と『ザ・ピット』の真のゴッドファーザーで、私の人生で最もやりがいのある二つの創作体験におけるメンターのような存在だった」「自分が今やっていることは全部彼を喜ばせるためのことさ。できる限り長く彼の庇護の下にいられるようにするためにね」
そんなノアが主人公マイケル・"ロビー"・ロビナヴィッチ医師を演じる「ザ・ピット」は、ペンシルベニア州ピッツバーグにある架空の外傷医療救急室で働く者たちを通して「ER」同様、全米の医療従事者が直面する課題を描く。
同ドラマについてノアは、「ER」の視聴者が流れてきたため、自身が番組内の「重鎮」と感じているそうだ。「まさかそうなるとは思わなかったけど、現実となった。今や私は素晴らしい才能を持つ若手世代を見守る存在だよ」「彼らが輝く番だ。それが一層感慨深くさせる」