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「ペット供養」の費用5万円未満が約8割 「後悔していること」はさまざま

よろず~ニュース調査班 よろず~ニュース調査班
画像はイメージ(Ekaterina/stock.adobe.com)
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 大切な家族であり、かけがえのない存在であるペット。そのペットが亡くなったとき、どのように供養をすればいいのか悩む飼い主も多いのではないだろうか。近年は、合同葬や個別葬、自然葬など、さまざまな供養方法が選べるようになってきている。ペットの海洋散骨サービスを行う一般社団法人LOAMOKUはこのほど、過去3年以内にペットを亡くして供養した経験がある1019人を対象に「ペットの供養方法」に関する調査を実施、結果を公表した。

 「ペットが亡くなったときの供養方法」について尋ねたところ、「ペット専用の納骨堂・納骨棚に収蔵(31.0%)」が最も多く、「手元供養(30.9%)」「ペット専用のお墓に埋葬(19.1%)」と続いた。いずれもペットの存在を身近に感じ続けられる形である点が共通しており、ペットを単なる動物ではなく「家族」として扱う価値観が広く浸透している。

 「ペット供養にかけた費用」では、「1万円~5万円未満」が47.9%と半数近くを占めた。5万円未満の供養で全体の約8割となり、コストを抑えつつも一定の丁寧さをもって送りたいという飼い主の姿勢が表れている。「20万円以上」という解答も1.4%みられた。

 「供養方法を決める際に参考にした情報源」については、「ペット葬儀業者のWebサイトやパンフレット(49.4%)」が最多で、「家族・知人の体験談(27.4%)」「比較・口コミサイト(19.1%)」と続いた。専門業者の情報に加えて、家族や知人など身近な人の意見を重視する傾向もあり、実体験に基づく情報が意思決定に影響を与えているようだ。

 「供養に関して後悔していること」について尋ねたところ、「最後の時間の確保(24.1%)」「供養の形を決めておく(22.6%)」「信頼できる業者の選定(22.0%)」が上位に挙がった。心の準備や実務的な段取りに対して後悔するケースが多く、中でも、突然の別れにより十分な時間が確保できなかったことや、供養の方法を前もって考えていなかったことへの思いが強かった。

 「自然葬についての印象」では、「とても良い印象がある(28.9%)」「やや良い印象がある(51.4%)」を合わせた約8割が肯定的なイメージだった。理由としては「自然に還るのが一番の供養だと思うから(46.8%)」「自然の中で安らかに眠ってほしいから(38.0%)」「宗教にとらわれないから(23.8%)」などが多く、形式よりも「自然とのつながり」や「自由さ」を重視する意識がうかがえる。

 供養の理想像について尋ねたところ、「家族の一員として人間と同じように供養できる(42.0%)」「なるべく自然に近い形で供養できる(40.3%)」「気持ちの整理ができる(34.0%)」が上位に挙がった。また、自然葬(散骨)に対する実際の意向については「とても」と「やや」を合わせた70.1%が肯定的な回答だった。

 「自然に還してあげたい」「形式に縛られず自由な形で送りたい」といった気持ちに加え、「管理や費用の負担を減らしたい」といった実用的な理由も多く挙げられ、自然葬は今後、従来の供養方法に並ぶ“もう一つの主流”として定着していく可能性が十分にあるという。

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