俳優のデイヴィッド・ドゥカヴニー(64)は、「X-ファイル」でキャラクターの矛盾を指摘したことがあったという。1993年から2002年にかけて放送された同人気ドラマで主人公のFBI捜査官フォックス・モルダー役を演じ一躍人気となったデヴィッドは、脚本の穴を発見しそれぞれのエピソード監督に訂正させる状況が頻繁にあったという。
自身のポッドキャスト「フェイル・ベター」でデイヴィッドは当時をこう振り返っている。「『X―ファイル』の頃はイライラさせられることが多くてね。他の作品ではそうでもないんだけど。『BONES』と似ていてエピソード形式なんだけど、ドラマ性が高いから。生死を分けるものもある」「監督たちは、自分には素晴らしい脚本があると自信を持っている。『X―ファイル』なわけで、それも納得だ」「彼らは、『こんなモルダーは前例がない』なんて言うけど、僕からしたら『こんなの過去に10回は同じのがあったな』って感じさ」
そしてシーズン1のエピドード「炎」でモルダーが火に恐怖を覚えているという設定に関してデヴィッドは、以前にパイロット版で火に動じていない様子だったモルダーを引き合いに出し、上層部に訂正させたこともあったという。
ゲストのエミリー・デシャネルにデイヴィッドはこう続けた。「エピソードの途中で思うところがあってね。監督のクリス・カーターのところに行って、『確かパイロット版でモルダーと(ダナ)スカリーがビルが燃えるのを見た。モルダーは冷静だったし、気にしているようにも見えなかった』って」「自分がそのキャラクターのキュレーターのようなものだし、『こんなことはできない』て言わなきゃいけない時もあるのさ」
2016年から2018年にかけて復活した同ドラマだが、デイヴィッドは最近、ネットフリックスの台頭で現代の番組は何年も続き、影響力を持つ作品にはなり得ないと不満を漏らしていた。