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カニエ・ウェストが豪政府にビザを取り消された理由 当局が強く批判「オーストラリアにはそんなものは必要ない」

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カニエ・ウェスト
カニエ・ウェスト

 ラッパーのカニエ・ウェストが、過去のヘイト発言を理由にオーストラリア政府からビザを取り消された。妻ビアンカ・センソリの家族が同国に在住していることから、カニエはこれまで度々オーストラリアを訪れてきたが、5月に反ユダヤ主義的な内容を含む楽曲『Heil Hitler』をリリースしたことが問題視されたとされる。

 オーストラリアのトニー・バーク内務大臣はABCニュースの取材に対し、取り消されたビザはコンサート目的のものではなく「低レベルのビザ」だと説明。その上で、「これまでの不適切な発言」を考慮したとし、「ナチズムを宣伝するのであれば、オーストラリアにはそんなものは必要ない」と強く非難した。

 カニエは今年初めにも、アドルフ・ヒトラーを称賛する発言や、ナチスの憎悪の象徴であるスワスティカ(鉤十字)をデザインに取り入れたTシャツを販売するなど、たびたび物議を醸してきた。

 一方、5月にはX(旧Twitter)上で一連の投稿を行い、これまでの行動について謝罪の意を示しつつ「反ユダヤ主義とはもう終わりだ」「すべての人を愛している」「神よ、私が引き起こした苦しみを許してください」「平和と愛を分かち合おう」と綴り、和解と赦しを訴えた。

 さらに、元妻キム・カーダシアンとの間に生まれた4人の子どもたち、ノース(11)、セイント(9)、シカゴ(7)、サーム(6)とビデオ通話をした後、「また世界を救いたいという気持ちがよみがえった」と心境の変化を語っている。

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