手術中に音楽を流すことで患者が必要な麻酔の量を減らせる可能性があるという。好きな曲を聴くことで痛みも軽減され、外科手術に対する不安や心配も和らぐようだ。
ノルウェーのベルゲン大学の神経学者ステファン・ケルシュ教授は、手術に麻酔が必要なことに変わりはないものの音楽の助けを借りることで薬の量を減らすことができるとして、ポッドキャスト『インスタント・ジーニアス』にこう語った。「音楽は気持ちを落ち着かせ、悩みや不安、痛みさえも軽減するの役立ちます」
一方昨年には手術後に音楽を聴くことで、回復が早まる研究が発表されていた。カリフォルニア州北部医科大学医学部は、このテーマに関する既存の35の研究を分析、手術後の音楽が回復に明らかな影響を与えると結論づけている。音楽を聴いた患者は痛みのレベルが19%、不安が3%減少したと報告していた。