Ｇｏｏｇｌｅは６月２７日、ＡＩを活用したバーチャル試着アプリ「Ｄｏｐｐｌ（ドップル）」を米国でリリースした。ｉＯＳおよびＡｎｄｒｏｉｄ向けに提供されており、Ｇｏｏｇｌｅ Ｌａｂｓの実験的プロジェクトとして展開されている。Ｄｏｐｐｌは、ユーザーが自身の全身写真をアップロードし、ＳＮＳやウェブ上で見つけた服の画像を取り込むことで、その服を着た自分の姿をリアルに再現する。さらに、静止画だけでなく、服の動きやフィット感を表現する短い動画も生成されるのが特徴だ。
このアプリは、２０２５年５月に導入されたＧｏｏｇｌｅショッピングのバーチャル試着機能を基盤としており、従来の静的なモデル画像に代わり、ユーザー自身の画像で試着体験が可能となった。Ｇｏｏｇｌｅは「利便性、楽しさ、実用性を融合した新しいショッピング体験を提供する」としている。ただし、Ｇｏｏｇｌｅは「フィット感や服の詳細が必ずしも正確とは限らない」との注意喚起も行っており、あくまで視覚的な参考としての利用が推奨されている。
Ｄｏｐｐｌは現在、アメリカ限定で提供中で、グローバル展開の予定については明らかにされていない。
