今月6日に公開された実写版の映画「リロ&スティッチ」に出演した俳優デヴィッド・ヘキリ・ケヌイ・ベルさんが46歳で亡くなったことが分かった。姉のジャリーン・カナニ・ベルさんによって15日に公表委された。
ジャリーンさんは自身のフェイスブックで「優しく、才能豊かで、ユーモアがあり、賢く、素晴らしい弟を失ったことを深く悲しんでいます」とコメント。高校卒業の日に弟と初めて対面し、それ以来、生涯にわたる強い絆を築いてきたという。
デヴィッドさんは俳優業を愛し、映画業界に情熱を注いでいた。「リロ&スティッチ」の公開に向け、家族のために「最高の席」を購入し、共に鑑賞したばかりだったという。声優や舞台活動にも精力的で、ハワイ・コナ空港のアナウンスなど、多くの場でその存在感を示していた。
ジャリーンさんは「彼は私たちの人生の明るく輝く星であり続けます」と述べ、デヴィッドさんとの思い出を語った。突然の訃報を受け、家族はシェイブアイス(かき氷に似たハワイのスイーツ)を食べながら故人を偲び、喪失感を分かち合ったという。そして弟を育てたコミュニティへの感謝とともに、「彼との思い出を永遠に大切にする」と締めくくっている。
デイヴィッドさんが「リロ&スティッチ」で演じたのは、シェイブアイスを落とす男性役だった。アイスを落とす巨体の男性はアニメ版にも登場している。ほかにもドラマ「HAWAII FIVE-0」や「私立探偵マグナム」などにゲスト出演していた。
ディズニースタジオも公式インスタグラムにデヴィッドさんの画像を掲載。「デヴィッド・ヘキリ・ケヌイ・ベルさんが突然亡くなったことに心から悲しんでいます。 親切で、思いやりがあり、セットにいるみんなの友達です。彼は永遠にディズニーとリロ&スティッチファミリーの一員です」と追悼した。