2025年5月、戸籍法の改正法が施行され「名前のよみ方」が戸籍に登録されることになった。名前のよみ方として認められるのは「氏名に用いる文字のよみ方」として一般に認められているもののみで、これまで使われていたよみ方が、今後は名前のよみ方として認められなくなる可能性がある。
株式会社ベビーカレンダーはこのほど、子育て中のママ1009人を対象にアンケートを実施し、赤ちゃんの名付けについて調査した。
まず、改正法の賛否について尋ねたところ、「強く賛成」「どちらかといえば賛成」を合わせて、85.93%の人が賛成の意向を示した。一方で「強く反対」「どちらかといえば反対」と回答した人は約14%。理由として、「少し寂しく感じる。なぜ多様性を尊重される今になって法改正の必要があるのか疑問」「そのよみ方になる深い意味や思いがあるかもしれないから」などの意見が寄せられた。
次に、個性的な名前が増えている今、名前のよみ方で困った経験はあるかどうか聞いたところ、64.2%の人が「他人の名前がよめず困ったことがある」と回答。また、「自分の子どもの名前が正しくよまれず困ったことがある」と回答した人も4.3%と、一定数いることが明らかとなった。
一方「困った経験はない」と答えた人は22.3%。「みんな一生懸命素敵な名前を考えているのだと思う」など、ポジティブな受け止め方をする声も見受けられた。
そして、「読みづらいけど個性的な名前」についてどう思うか尋ねたところ、「良いと思う」が30.79%、「良いとは思えない」が19.06%という結果に。名前のよみ方に一定の制限を設けることに賛成する人が多い一方で、個性的な名前に対しては共感や理解を示す人も少なくないことが浮き彫りとなった。インターネットやSNSの普及により、他人の名付けエピソードや珍しい名前に触れる機会が増えたことも、名付けの自由度を後押ししていると考えられる。
◆出典元 株式会社ベビーカレンダー(https://corp.baby-calendar.jp)