求人情報サイト・WEBメディアの運営・コンサルティングを手がける株式会社ビズヒッツはこのほど、大学卒業者500人を対象に「大学は学費に見合う価値があったかに関する意識調査」を実施、結果を公表した。
調査によると、「十分あった(32.2%)」と「まああった(39.0%)」の合わせて71.2%が「学費に見合う価値があった」と回答。多くの人が大学進学で得た結果にある程度の価値を見出している。
価値があったとする理由では、「専門知識が身についた」が23.0%で最も多く、「就職に有利だった(21.8%)」「大切な出会いがあった(14.8%)」と続いた。「大学以外だったら学べない分野を詳しく学習できた。国際関係学部所属で、最新の世界情勢について詳しい教授が毎回講義をしてくれたので、おもしろいと思える授業がほとんどだった(20代女性)」「地方の国立大学ではありましたが、『国立大学出身』というのは就職活動時には多少ブランドを得られたと思います(30代女性)」「大卒が条件の求人に応募できた(50代以上男性)」など、就職や就職後のキャリア形成に関する声が多く寄せられた。
「大学での学びや経験が仕事や収入に役立っているか」との問いには、「とても役立っている(21.2%)」「まあ役立っている(38.2%)」が合わせて59.4%。大半の人にとって、大学での学びや経験はキャリアの基礎となり、役立っていると言える。
一方で、「学費に見合う価値があったか」という質問に「十分あった」「まああった」と答えた人より少なかったことは、仕事や収入に直接影響しなくても、大学進学に価値があると考えている人がいることを示している。
「社会人になって役立った大学での学び」では、最も多かったのは「専門分野の知識(19.4%)」だった。次いで「コミュニケーション能力(14.2%)」「プレゼンテーション能力(8.6%)」「語学力(6.6%」。実務に直結する能力とヒューマンスキルのどちらも重視され、「パソコンスキル」「文章作成能力」など、多くの職場で活かせる汎用性の高い能力も回答に挙がった。
総じて、大学で学んだことは、社会に出るためや社会に出てから役立つと言える。大学は単なる「学歴獲得の手段」「就職を有利にするためのツール」に留まらず、人生に多面的な影響を与える重要な場であることを示している。
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