東京都八王子市にある高尾山さる園で暮らす一頭のニホンザルが、周囲で起きた"あるトラブル"に対して見せたリアクションが、SNSで大きな注目を集めている。
話題となっているのは、16歳のオス猿・レッカーくん。公開された写真では、両手でしっかりと頭と顔を覆って下を向き、何かに怯えている様子。
実はこの時、レッカーくんから5メートルほど離れた場所で、他の猿たちによる「恋愛関係の喧嘩」が勃発していたそう。投稿には人間社会でもよくある光景として多くの共感の声が寄せられ、「守ってあげたい」など反響を集めた。
投稿した高尾山さる園の堅木さんに当時の状況や、レッカーくんの素顔について話を聞いた。
――写真を撮影された時の状況について教えてください。
堅木:レッカーくんから5メートルほど離れた場所で恋愛関係の喧嘩が起きたので、おびえた様子で顔を覆っていました。巻き込まれないように必死に隠れているような様子でしたね。
――レッカーくんはどのような性格なのでしょうか?
堅木:2009年生まれの16歳で、人間でいうと48歳くらい。性格は非常に臆病で、基本的にはさる山の隅っこの方で静かに過ごしています。同じくらいの年代のお友達とのんびり日向ぼっこをしたり、毛づくろいをしたりするのが好きな内気な子なんです。
ちなみに、チャームポイントは目の下の白いラインと、成猿の雄ならぬ小柄な体格です。
――群れの中でのポジションは?
堅木:現在90頭が生活していますが、ニホンザルは厳しい序列社会。レッカーくんは80〜85番目辺りと、かなり位が低いんです。母親のミゾレちゃんの位が低いため、子のレッカーくんも自ずと低くなります。そのため、エサを食べる時も常に周りを気にして、おどおどしながら生活しています。
――そんなレッカーくんの、意外な一面はありますか?
堅木:内気でボスザルとはほとんど関わりませんが、とっても家族思い。特に昨年7月に生まれた弟のお世話を一生懸命している姿が最近よく見られますよ。
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SNSでは「これ、職場の自分だ…」「私も喧嘩が始まったらいたたまれなくてトイレ行ってる」「人間と一緒だね」「平和主義なんだね」などの反響が寄せられた。厳しい野生の社会で、自分なりの処世術で静かに優しく暮らすレッカーくん。その姿に自分を投影してしまう人も多いようだ。
高尾山さる園・野草園【公式】X
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