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放送から7年 現在も「ベストドラマ1位」に選ばれる伝説の韓国ドラマ 主要キャラの俳優は急死

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時を経ても不動の人気を誇る韓国ドラマ「マイ・ディア・ミスター」(出典:@CJnDrama)
時を経ても不動の人気を誇る韓国ドラマ「マイ・ディア・ミスター」(出典:@CJnDrama)

 韓国ドラマ「マイ・ディア・ミスター~私のおじさん」(以下、「マイ・ディア・ミスター」)が、韓国で放送を終えてから7年が経った。しかし、その長い時間を感じさせないほど、本作は今もなお多くの人々の“ベストドラマ”として挙げられている。その中心にあるのは、人間への深いまなざしと、力強い慰めだ。

 現地の大手エンターテインメント企業・CJ ENMは、今年で文化事業30周年を迎え、これまでのテレビ番組・映画などのコンテンツ分野で残した歩みを振り返る「Visionaryプロジェクト」を展開。社員を対象に行われた「Visionary Fan's Choice Edition」で「マイ・ディア・ミスター」が「ベストドラマ」1位に輝いた。これを受けてCJ ENMは20日、ソウル市上岩洞(サンアムドン)にあるCJ ENMセンターで「『マイ・ディア・ミスター』 ホームカミングファンミーティング」を開催し、ドラマスタッフとともに、特別な時間を設けた。

 この日のファンミーティングには、演出を務めたキム・ウォンソク監督、脚本を手がけたパク・ヘヨン氏が参加。作品が今もなお話題に上がる理由や、クリエイターとしての苦悩、コンテンツ持続の可能性に関する持論を語った。会場には約80人の社員が訪れ、作品を懐かしみながら、思いを共有したという。

 キム・ウォンソク監督は「作品を発表するまで紆余曲折があったが、7年が経った今でも、多くの人々に愛されていることがうれしい」「この作品は、『ドラマらしいドラマ』や『映画らしい映画』が多かった中で、『本物のようなドラマ』という独自性があった。そのため、人々の記憶に長く残っているのだと思う」と分析。また、「コンテンツにおいて、最も重要なのは結局、差別化だ。『マイ・ディア・ミスター』は、それが最もよく具現化された事例の1つ」と説明した。

 一方のパク・ヘヨン氏は、「数百人のスタッフ全員が、心を1つにして、完璧に協力できたからこそ、意味のある作品になったと思う」「チームでの創作力と粘り強さが、何より大切だということを、改めて感じた」と語った。

 「マイ・ディア・ミスター」は、人生の重みに耐えながら生きる中年の3兄弟と、孤独に生きてきた若い女性が互いを通じ、癒されていく過程を描いた物語。故イ・ソンギュンさんは、誠実だが傷を抱えた大黒柱のパク・ドンフンを、IUは世の中に疲れた若者、イ・ジアンを演じ、多くの視聴者の共感を呼んだ。さらに、パク・ホサン、ソン・セビョク、コ・ドゥシムなど、実力派俳優たちの共演で、よりお茶の間を感情移入させた。

 特にイ・ソンギュンさんは、“誠実な無期懲役犯のように生きる男”と称されるほどの、抑えた感情表現で“時代が求める良い大人像”を表現。IUは、それまでの明るく愛らしいイメージを封印し、心に傷を負った強情なキャラクターを繊細に演じ“キャリア最高の演技”という評価を得た。パク・ホサンは、人間味あふれる長男パク・サンフン役で、力強い存在感を示し、ソン・セビョクは、ぶっきらぼうだが根は優しい末っ子・パク・ギフン役で、期待を裏切らない俳優であることを証明した。

 最終回で、ジアンの祖母・ボンエ(ソン・スク)が残した「良い縁だわ。とても尊い縁よ。よく見てみると、どんな縁も全て不思議で尊いものよ」というセリフは今でも語り継がれているという。

 時が経っても愛され続けるドラマは、そう多くない。ましてや、7年という長い年月が過ぎた今でも、「ベストドラマ」1位に選ばれるほど、揺るぎない存在感を保っている作品は貴重だ。「マイ・ディア・ミスター」が描いた深い共感、人間への真心は、数多くのコンテンツがあふれる時代の中でも、依然として長く記憶に残り続ける価値があることを証明した。

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