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兵庫・斎藤知事が楠木正成役に!鎧兜約30キロも沿道の8万人に笑顔 神戸で7年ぶり「楠公武者行列」

杉田 康人 杉田 康人
「楠公武者行列」に登場した斎藤元彦知事=神戸市内
「楠公武者行列」に登場した斎藤元彦知事=神戸市内

 兵庫県神戸市の湊川神社に祭られている南北朝時代に活躍した武将・楠木正成をしのぶ楠公武者行列(なんこうむしゃぎょうれつ)が25日、同市内で行われ、沿道には約8万人(実行委員会発表)が集まった。

 楠公武者行列は、隠岐から京都へ向かう後醍醐天皇を楠木正成が神戸で迎え、先導したことにちなんだ歴史行列。1874年(明治7)に始まり、中断を経て2002年に本格的に復活した。約5年ごとに催されてきたが、コロナ禍で開催延期に。2018年以来の実施となった。

 騎馬武者が2基の神輿を先導。全長675メートル、約400人と馬27頭の行列が湊川神社を発着点に、神戸市内の約5キロのコースを3時間半かけて練り歩いた。大将の楠木正成役は、同県の斎藤元彦知事(47)が務めた。

 約30キロの鎧兜(よろいかぶと)を身につけた斎藤氏は馬にまたがり、笑顔で沿道の観客に手を振った。「めちゃくちゃ重かったですね…兜が5キロくらい。首がちょっと痛くなりましたけれど、最後まで何とかできてよかった。(沿道から)大きな声援をいただきましたので、お返しさせていただいた」と大役を振り返った。

 7年ぶりの歴史絵巻に、斎藤氏は「沿道で多くの皆さんが見守ってくださった。湊川神社の伝統というものを後世に伝えていくということは大事。市民の皆さん、県民のみなさんも、このお祭りが7年ぶりということで大変喜んでいただけたんじゃないか」と笑みを浮かべた。

 大将役での参加に「やはり県政運営を含めて、しっかり前に進めていくことによって、災害対応もそうだし、安全安心な地域社会づくりに向けてもっとしっかりやっていこうという思いを強くしました」と気持ちを新たにした。

 さらに「当時、楠木正成公というものは『悪党』と荘園領主の人たちから言われたこともある。一方で、忠義を尽くして、庶民の皆さんのために政治行動を起こしたという面もある」と説明。支配階級だった荘園領主からは「悪党」と見られていたが、庶民のために行動した人物であると語った。

 続けて「やはり県民の皆さんにいい政治、いい県政を推していくことの大切さを感じた。楠木正成公はそういった信念を貫いていくという思いを持って、当時もさまざまな苦難を乗り越えながら頑張っておられたという姿が、多くの人の心を引きつける。そういった意味で、私自身も心を強く感じるところがある」と思いを語り、自身と重ね合わせていた。

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