長年積み上げた歴史の重みが、一瞬で…。中国安徽省にある「鳳陽鼓楼」で、明朝時代の歴史的な楼閣の屋根瓦が一斉に音を立てて崩れた。現地は首都北京から300キロほど離れた観光名所。死傷者はいなかったという。
観光客が屋根瓦が崩れ落ちる一部始終を撮影していた。映像によると、がれきの一部が観光客のそばに落下する様子も確認できる。崩れ落ちると同時に大量の砂煙も舞い上がっていた。
地元当局の発表によると、鳳陽鼓楼の屋根東側の瓦が、現地19日午後6時30分ごろ突然崩落したという。この楼閣は1375年、明代に建設されており、築650年となる歴史的建造物。かつては儀式の開始や時刻を知らせていたという。建設当時、日本では室町(南北朝)時代だった。
現時点で崩落した明確な理由は発表されていない。