自分の最期について、家族と話し合ったことはありますか?人生の終わりを迎える準備は、なかなか話題にしにくいもの。しかし、いざという時に家族が困らないよう、事前に希望を共有しておくことは大切だ。株式会社NEXERはこのほど、株式会社メモリードグループと共同で、50代以上の男女575人を対象に「自分の葬儀について家族と話した経験」についての調査を実施し、結果を公表した。
将来的な自分自身の葬儀について「こうしてほしい」など、家族に希望を話したことがあると答えたのは24.0%と約4人に1人だった。内容をみると、「葬儀はしなくて良いし、するにしてもごくごく小さなもので良い(50代女性)」「誰も呼ばなくていいので家族だけでいい。直葬でもいい。葬儀にお金をかけだしたらものすごく高くなるから(60代男性)」など、シンプルで負担の少ないかたちを望む声が多く聞かれた。
自分自身の葬儀について希望していることが「ある」と答えた人は34.1%。「身内だけ、または火葬場への直葬だけの簡素なもので(50代女性)」「好きな曲を流して、若い時の写真やみんな若い時の一緒に写っている写真を見ながら昔話に花を咲かせて笑って送ってほしい(50代女性)」「大規模にやらないで家族親族だけでしのんでくれるだけで十分(60代男性)」「家族だけ。派手な服を着せてほしい。メークもしてほしい。すてきな音楽を流してほしい(60代女性)」など、葬儀自体は簡素な形式を望む声が多く、音楽や写真などに思いを込めた希望が寄せられた。
「自分自身の葬儀について家族に話したことがない」と回答した人に、家族に早めに話しておこうと思うことはあるかを聞くと、16.7%が「ある」と回答。「家族葬でこぢんまりとした金の掛からない葬儀でお願いしたい(60代男性)」「家族と親しい友人だけで見送ってほしい(60代女性)」など、こちらも遺族への配慮がにじむ意見が集まった。
自分自身の葬儀について希望を伝えている人は多くはないが、最期のかたちについて事前に共有しておくことは、家族への思いやりとして大切な準備のひとつと言えるだろう。
◆株式会社メモリードグループ(https://kanto.memolead.co.jp/funeral/)