マニアの世界は奥が深い。サブカルチャーの分野でも、超レアグッズは数千万円どころか、億単位になる品もあるという。芸人でコラムニストのなべやかんが、5月4日の記念日に合わせて米国でオークションが開催される米映画「スター・ウォーズ」の関連グッズを例に挙げ、その実態を4月に展示が行われた千葉・幕張メッセの現場から報告する。
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4月18~20日、幕張メッセで『スター・ウォーズ セレブレーション』が17年ぶりに日本で行われた。開催が決まり、チケットが販売されると、あっという間に売り切れになった。当日券なしだったのでお客さんの入りはどうなのかと不安に思っていたが、会場となったホール全てが満員状態でずこかった。
来ている人たちの多くが外国人で、明らかに日本人の方が少ない。世界からスターウォーズファンが集まったという感じだ。自分は初参加だったのだが、ファンの熱さに感銘を受けた。コスプレをしている人が多く、仕事以外でコスプレをした事がない自分も「コスプレで来た方が絶対に楽しいよね!」って皆に言ったくらい、皆さん楽しそうだった。
『スター・ウォーズ セレブレーション』で個人的に一番注目したのが『ヘリテージ・オークションズ』がブースを出していて、そこに展示されていたスター・ウォーズグッズである。
5月4日の「スター・ウォーズの日」に『ヘリテージ・オークションズ』によるスター・ウォーズグッズオークションがヘリテージの米国本社で行われ、Webでオークション参加もできる。
「スター・ウォーズの日」とは、毎年5月4日に同作品およびメディアフランチャイズを祝う非公式の記念日。ちなみに、その由来だが、スター・ウォーズの有名なフレーズ「フォースと共にあらんことを(May the Force be with you)」の〝May the Force〟の箇所が「5月4日」の英語読み〝May the Fourth〟と似ているからだという。
その記念日のオークションに出品されるお宝の数々が幕張の会場でも展示された。展示品から注目商品をいくつか紹介しよう。
来年公開される新作映画『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』にも登場するマンダロリアンの撮影用プロップヘルメットが出品される。特別に実物を手に持って見させてもらったが、間違いなく本物で、撮影用プロップを作っているレガシー・エフェクツの印も確認できた。マンダロリアンの落札予想額は約600万円と表示されていたが、おそらく1千万円は用意しないと無理な気がする。
続いて、エピソード3でアナキンが使ったライトセーバーのアップ用プロップが出品されるが、こちらの落札予想額は約1500万円。かつてエピソード4のオビワンのライトセーバーが落札された時は2000万円を超えていた。でもこれはかなり前なので、現在最初の3部作ライトセーバーはこんな値段では絶対に買えない。
プロップ以外では、最初に映画公開された時のオールドケナーのブリスターパックフィギュアも出品されるが、これが驚きの値段だ。ボバ・フェットの落札予想額は約45万円。でもこれで驚いてはいけない。ブリスターパック12体セット箱入りの落札予想額2200万円!どうしてこんなに高いのかと言うと、箱が残っているのが世界でこれしか確認されていないらしい。
この他にも様々なグッズが出品されるので興味ある人は『ヘリテージ・オークションズ』のサイトからオークションに参加してみてはどうだろうか?スター・ウォーズの日に思い出になるグッズをぜひ手に入れてみよう。
ちなみに、少し前に同オークションで映画『オズの魔法使い』で主人公ドロシーが履いていたルビーの靴が出品されたのだが、落札予想額が4億円だったのに終わってみたら48億円だった!スター・ウォーズグッズも落札予想額以上になると思うので肝に銘じておこうね(汗)