広島県の観光名所、宮島(厳島)の実像がSNS上で大きな注目を集めている。
「←宮島観光客が回ったと思い込んでるエリア
その大半の実際に回ったエリア→」と2つの地図を紹介したのはSA@広島西条さん(@yy_so_hu_lit)。
海中に浮かぶ大鳥居や寝殿造りの社殿が有名な厳島神社、ご当地グルメの食べ歩きを楽しめる表参道商店街…いずれも魅力的なスポットなのだが、それらは島の北東にぎゅっと固まっており、島全体の10%にも満たない。
SNSユーザー達から
「弥山に登るだけでも割と楽しめるので、厳島に訪れる人みんな登ってほしいです」
「函館の夜景勘違いしてる奴らと似てる」
「実際宮島の『宮島じゃない』場所は全然観光地化されてないばかりか危険まであるらしいですねぇ。
弥山の登山ルートから外れた観光客が遭難したって事案も多いみたいですし。」など数々の共感の声が寄せられた今回の投稿についてSAさんに話を聞いた。
ーーこのことに気付いた経緯は?
SA:宮島への旅行計画を立てるために地図を見ていたところ、道路や店舗が桟橋や厳島神社周辺のごく限られたエリアに集中していることに気づきました。その集中ぶりがあまりにも極端で、思わず面白く感じました。それ以外のエリアには道路さえ通っていない場所も多く、そのギャップの大きさにも驚かされました。
ーー観光エリア外の宮島はどんな状況なのでしょうか?
SA:いただいた反応などをもとにお答えすると、神社の真南にある「弥山(みせん)」という山には登山道やロープウェイ、展望台などが整備されており、登山客に人気です。また、東側にある「包ヶ浦」エリアにはキャンプ場もあります。ただし、それ以外の大部分は山林で、特に西部は道すらなく、一般の人が立ち入るのは困難なようです。宮島が「聖なる島」とされてきたこともあり、自然がほとんど手つかずで残っているのかもしれません。
ーーご投稿に対し大きな反響がありました。
SA:実際に宮島を訪れた方からは、「観光エリアを外れるとすぐに森に入って驚いた」「想像していたより島が広かった」といった反応が寄せられました。また、宮島に限らず、全国各地で似たようなギャップを感じた体験談も届きました。特に印象に残っているのは、「函館山から見る函館の市街地の光景が、あたかも渡島半島全体のように見えてしまった」というお話です。
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イメージと実際は大きく異なるもの。なにも宮島を一周する必要はないが、観光をする際にはじっくり地図を見て、自身がどんな場所を移動しているのか客観視すると面白いかも知れない。
SA@広島西条さん関連情報
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