女優、タレント、司会者などとして活躍し、映画「アイアンマン2」(2010年)や「X-MEN:アポカリプス」(2016年)などに出演したオリヴィア・マン(44)が、映画撮影現場での「トラウマ」をめぐる「失礼な」7桁(100万ドル台/1億5000万円以上)の和解金を拒否していたことを明かした。ある映画の撮影現場で悲惨な経験をしたことをスタジオに訴えたが、秘密保持契約書に署名するよう求められたことから「大金」を断ったそうだ。
モニカ・ルインスキーのポッドキャスト番組「リクレイミング」に出演したオリヴィアは「この映画の撮影現場では、個人的には、本当に許されないことが他にもあったわ」と告白。「スタジオに苦情を申し立てなければならないほどトラウマになったし、他にも小さなことがたくさんあった。そして大金をオファーされたの」と経緯を説明した。「7桁の金額で、彼らが謝罪し、それを認めたということを受け入れるということなんだろうけど、秘密保持契約書がついてきたのよ」と“オファー”の意味も明かした。
また撮影現場で何があったのか公に語る意向ではなかったとして「私はただ、とても間違っていると思ったの。この時は特に、MeTooやTimesUpが始まった時だった。ハーヴェイ・ワインスタイン(MeToo運動のきっかけとなった事件を起こした超大物プロデューサー)の件が明るみに出て、全てが始まったのよ」と当時の状況も説明。「この時期は、人々が秘密保持契約書に署名した人を『お金のためだけにやった』と標的にしていた時期だったから、私が声を上げ、発言することで、私の声の正当性が覆されることを恐れていのね」と語った。
和解を断って弁護士とのミーティングを終えたときは「とても誇らしかった」というオリヴィアは「交渉しようとは思わなかった。それがどんなに失礼なことなのか、それ以外のことは考えなかった」と当時の心境を語っている。