音楽プロデューサーのアーヴ・ゴッティさんが死去した。54歳だった。「マーダー・インク・レコーズ」の共同設立者で、ジェイ・Z、ジェニファー・ロペス、ジャ・ルール、アシャンティ、DMXといったアーティストを手掛けたゴッティさんの死因は明らかになっていないが、昨年初めに「軽い」脳卒中を患い、糖尿病に関連した症状を患っていたという。
訃報を受けて音楽界から多くの追悼メッセージが寄せられており、ゴッティさんが所属していたレーベル「Def Jam」は、インスタグラムにこう声明を発表している。「Def Jamレコーディングス、そしてアーティスト、エグゼクティブ、従業員からなるDef Jamファミリーは、アーヴ・ゴッティさんの死を深く悲しんでいます」「A&R(アーティスト・アンド・レパートリー:アーティストの発掘、育成、マネジメントなどを行う業務のこと)のエグゼクティブとして、そして『マーダー・インク』とのパートナーシップとしてのDef Jamにおける彼の貢献は、次世代のアーティストやプロデューサーへの道を開き、ヒップホップやR&Bのサウンドスケープを再構築する力となりました。彼のクリエイティブな才能とカルチャーへの揺るぎない献身は、数え切れないほどのヒット曲を生み出し、世界中のファンの心に響き続ける音楽の時代を定義しました」。
また、カニエ・ウェストは、ゴッティさんの訃報を伝える投稿をインスタグラムでシェアし、白いハトの絵文字を添えた。50セントも「RIP」と彫られた墓石のレプリカと共に映った写真を投稿、同じく白いハトの絵文字とともに「神のご加護を」と綴っている。
アーヴィング・ドミンゴ・ロレンゾJr.として生まれたゴッティさんは、「Def Jam」のA&Rとして、ジェイ・Z、ジャ・ルール、DMXらを世に送りだした後、1998年にニューヨークで「マーダー・インク」を立ち上げた。