米人気俳優のニコラス・ケイジがAIによる演技の「操作」を警告した。カリフォルニア州ユニバーサルシティで2日に開催されたサターン賞で、「ドリーム・シナリオ」で賞に輝いたニコラス・ケイジが、AIにより演技に手を加えさせないよう俳優たちに呼び掛けた。
ニコラス・ケイジは、クリストファー・ボルグリ監督に感謝の言葉を述べた後、「私を動揺させるもうひとつの世界がある。それは今、私たち皆の周りで起こっている。新しいAIの世界だ。私は私たちのためにロボットに夢を見させることはできないと信じている。ロボットに人間の状態を反映させることはできない。俳優が1台のAIロボットに自分の演技を少しでも操作させれば、1インチがやがて1マイルになり、芸術の誠実さ、純粋さ、真実はすべて金銭的利益だけに取って代わられる。私たちはそれを許すことはできない。AIがあなた方の正真正銘の正直な表現を妨害することから、あなた方自身を守れと私は言いたい」と訴えた。