れいわ・山本代表「これまでの総理と違う。IQが高い」石破首相答弁に「テクニシャン」

杉田 康人 杉田 康人
れいわ新選組の山本太郎代表
れいわ新選組の山本太郎代表

 れいわ新選組の山本太郎代表(50)が2日、大阪市内での集会で、1月28日の参院代表質問での石破茂首相(67)の答弁を振り返り「なかなかのテクニシャン。今までの総理大臣の中では、IQが高いほうなんだろうなと思った。非常に面倒くさいおっさん」と評した。

 山本氏は参院代表質問で、施政方針演説で「楽しい日本」を掲げた石破首相に対し「そういう張本人が疲れ切って疲れ切って毎日苦虫潰すようでは楽しい日本はつくれません。総理は重責の中でも、毎日楽しんでますか?」と問いかけた。

 石破首相は「お前は楽しいのか、というお尋ねを頂戴いたしました。私、議員になって今年で40年目になりますが、議員会館の部屋には『先憂後楽』という書を掲げさせていただいております。そうありたいと思っておりますが、(山本)委員のご指摘を借りれば、苦虫をかみ潰したような顔というのは、なるたけしなければいいなという風に思いますので、ご指摘を踏まえて改善に努力いたしてまいります」と答弁。議場からは笑いが起きた。

 山本氏は「思わず笑ってしまった。やっぱりこの人は、これまでの総理と違うなっていうことを感じた。政治家から何かしら聞かれたときにに、どうかわすかっていうテクニックのひとつが見えた瞬間だったので、私はニヤッとした」と説明した。

 さらに「私の場合は(質問で)ちょっとその前に余計な説明をしちゃった。楽しい日本をつくるといった石破総理に『張本人が疲れ切っていたり苦虫を潰しているような状態では楽しい日本にできないよね』っていう文言を置いちゃったばっかりに、彼はふだんの自分を、責められているという前提でみんなに答えをしているということができたわけです」と解説した。

 石破首相の答弁を「ふだんから『私が苦虫を潰したような顔をしているから』みたいな。ある意味『ちょっと私、今責められていてかわいそうでしょ。一生懸命やってるんだけどやっぱりしんどいし疲れているからそういうことになるよね…』っていう同情を誘うような、軽いふりかけをまぶした上で答弁を返してきている。もう既に、同情を誘うということから始まっている」と分析した。

 山本氏は「こちらのQに対してAが、かなり向こう側の心的な形で変えられてしまっていて、それを笑いにしていくというような戦い方をしている。かなり面倒くさい人ですよ。これまでのような直感型の総理大臣ではない。単純な仕組みではないということだと思います」と捉えた。

 代表質問の答弁を通じて「人たらしという要素も持ちながら『嫌なことを言われている私ですが、その嫌なことという直接受け止めるのではなく、それを笑いに変えていきながら、私も至らない点があるけど頑張っていこうと思ってるんです』というようなことを含められる」と、石破首相の技量を警戒した。

 山本氏は「テクニックを持った政治家とケンカしていくというか、論戦していくってことは、私自身が戦い方の幅を広げていくチャンスになる」と腕をぶしていた。

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