大阪府岸和田市の永野耕平市長(46)が、不信任を決議した議会を解散したことに伴う同市議選(定数24)が2日、投開票され、永野市長の妻永野紗代氏(38)は1837票を集め、21位で当選した。投票率は40.23%(前回38.64%)だった。
5児の母である紗代氏は選挙戦で「子育て中の親の声を市政に届ける。子育てしやすい街をつくりたい」などと訴えていた。
紗代氏は2024年12月24日、同市議会から不信任決議を受け、議会を解散した永野氏の会見に同席。記者団から同市議選への出馬意思があるかどうかを問われ「考えておりません」と答えていたが、1月18日に配信された立花孝志氏のYouTubeチャンネルでは「今は立候補しようと思っています」と、市議選出馬へ前向きな姿勢を示していた。
永野市長は1月21日、自身のX(旧ツイッター)で「岸和田市議会議員選挙に妻の永野紗代が挑戦します。岸和田市の未来のために、女性としての目線、お母さんとしての目線でしっかりと活動していきます。僕より紗代の方が政治家は向いています」などとポストし、妻の出馬を明かした。
市議選には29人が立候補。選挙後初の市議会で定数の3分の2以上が出席し、過半数の賛成で不信任案が再び可決されれば、永野市長は失職する。