ドイツの大手靴メーカー、ビルケンシュトックの売り上げが急上昇している。同社の発表によると、9月30日に終了する年度の売上高が21%増の15億ポンド(約2960億円)、利益は2倍以上の1億5900万ポンド(約310億円)となったという。
250年の歴史を持つ同ブランドの人気にはセレブリティが重要な役割を果たしている。スエードのBOSTONクロッグ(2万3100円)は、ケンダル・ジェンナーやケイティ・ホームズのお気に入りであり、ファッション界で注目を集めるのに一役買ったほか、マーゴット・ロビーが主演した2023年の映画『バービー』に登場したことで、定番サンダルの需要も急増した。
ハーグリーブス・ランズダウンのマネー・マーケット部門責任者スザンナ・ストリーター氏によると、ビルケンシュトックのクロッグの人気は、Z世代の買い物客の間で根強い「醜い靴のトレンド」に後押しされており、それは 「ほとんど衰える気配がない」という。
ディオールなどのラグジュアリーブランドを傘下におくLVMHの支援を受けたプライベート・エクイティ会社Lキャタルトンが過半数の株式を所有しているビルケンシュトックは、2023年10月に70億ポンド(約1兆3820億円)の評価額でニューヨーク証券取引所に上場し、その後株価は5%近く上昇している。