国民民主党の玉木雄一郎代表(役職停止中)が23日、自身のX(旧ツイッター)を更新し、同日に放送されたテレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」に対し「悪質な印象操作」「放送法の趣旨に反する」などと苦言を呈した。
国民民主党が掲げる「年収103万円の壁突破」についての話題。国民民主は自民党・公明党との協議を続けているが、17日の3党協議では、国民民主党の古川元久税制調査会長が開始10分で退席したこともあった。
番組内で政治評論家の田崎史郎氏が、自民党側が激怒したとし「表では自民党が国民民主党に呼びかけた形になってますけども、与党関係者に聞きますと、あくまで国民民主党側から泣きが入って、自民党が国民民主党が振り上げた拳の落としどころを作ってあげた」などと語った。
これについて玉木氏は「批判が酷かったようですね。」とチクリ。「私たちは何も自民党や公明党ましてや財務省と戦っているわけではありません。『税金を払う側』の立場を少しでも政策に取り入れようと努力しているだけです。」とスタンスを説明した。
続けて「それを、国民民主党が『協議再開を与党に泣きついた』とか『財務省から出てきた財源の試算にあわてている』などと一方的に報じるのはバランスを欠いていると思いますし、悪質な印象操作だと感じます」とコメント。「せめて違う意見を反論できるコメンテーターか、私でもいいので番組に呼んでいただけないでしょうか。」と逆オファーした。今月20日には自公国の三党幹事長間での協議が行われたが「『来年の予算や法案がもたない』と森山幹事長から連絡があって行われたものです。念のため」と“泣きついて”開催したものではないことを強調した。
国民民主・榛葉賀津也幹事長も同日に玉木氏の投稿を引用。「あまりにも酷い報道。呆れました…」と同調しながらあきれていた。なお、公明党の西田実仁幹事長は、20日の三党幹事長協議の後のぶら下がり取材で「きょう(20日)の幹事長会談は、自民党側から国民民主党に声をかけたということのようでありました」と説明していた。