兵庫県の斎藤元彦知事(47)の疑惑告発文書をめぐる県議会調査特別委員会(百条委員会)委員長の奥谷謙一県議(39)が、「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首(57)にSNS上で虚偽の内容を投稿されたとして、名誉毀損の疑いで告訴した問題で、兵庫県警が22日、立花氏から任意で事情を聴いた。
立花氏は「(県警は)脅迫と威力業務妨害についても、被害届を受理してるって言ってます。そこについても、法的な見解を出して終わり」と述べ、奥谷氏が立花氏から脅迫を受けたなどとする被害届についても県警が受理し、聴取を受けたことを明かした。
兵庫県知事選の選挙期間中の11月3日、立花氏が奥谷氏の自宅兼事務所前で演説した際の内容が脅迫にあたるとして、奥谷氏が被害届を出していた。
SNS上などでの“逮捕説”を一蹴した立花氏は、4時間を超える聴取後、県警本部を後にし「僕が逮捕されるって言ってたヤツはうそつきやから、謝ってや~」と約50人を超える記者団、YouTuberに笑いながら呼びかけた。
立花氏は、兵庫県知事選への出馬を表明した10月24日以降の経緯を、時系列で説明したといい「なぜこんなこと言ったんですか、ということについて説明してっていう感じ。全然捕まるとか、そんな感じでは全くない。和気あいあい」と、聴取の雰囲気を明かした。
この日正午過ぎに、神戸市の県警本部に姿を見せた立花氏は「きょうだけでなく、もう1回来てくれって言われている。逮捕する相手に、もう1回来てくれって言わんでしょ…」と、逮捕されるとの憶測にクギを刺し、任意聴取の最中に取材対応する〝余裕〟さえ見せた。
立花氏は、名誉毀損について、正当性を主張する陳述書を年明けに提出するとして「来年またやりましょう、というところで終わっています」と説明した。