大人になって小学生の頃を思い返すと、無駄なことを熱心に続けていたことはないだろうか。例えば消しゴムから出た消しかすをひとつにまとめたり、横断歩道の白線だけをつたって歩いてみたりなどが挙げられ、心当たりがある人も少なくないはずだ。
擬人化させて動物たちのイラスト(通称ケモ絵)をSNSに投稿する野森ノケさんの『小学生の頃の休み時間』は、自身が小学生時代にやっていた“謎行動”を描いたショート漫画。X(旧Twitter)に同作がポストされると多くの人から注目を集め、5000件を超える「いいね」を獲得している。
小学生時代の野森さんは休み時間になるたび、“液体のりを液体のりのフタに垂らす”という行為を繰り返していた。数日後、乾いたのりを慎重にはがすことで、フタの模様がのりに反映されて“特別なコイン”になるのだった。
液体のりでコインを作っていた野森さんに対し、「自分の場合は指に垂らして指紋を取ってた」「確かに小学生時代は意味もないことにハマりがちだった」など様々な反響が。そこで作者である野森さんに、同作を描いたきっかけについて話を聞いた。
―『小学生の頃の休み時間』を描いたきっかけも教えてください。
今の小学生は配布されたパソコンを使って空き時間にプログラミングアプリで遊びながら学んでいるという記事を読み、自分が小学生の頃とは全然違っていることに驚いたので描きました。
―液体のりのコイン以外で小学生の頃にハマっていた「いま思うと不思議な行動」がありましたら教えてください。
消しゴムのカスでねり消しを作ったり、学校の帰り道に電柱何本分まで息を止めて歩けるか試したり、学校の開かずの扉の中を想像したりして遊んでいましたが、「いま思うと不思議な行動」というのはなくて、いまやってもどれも普通に面白いです。
―作り続けた液体のりのコインは、その後にどうしていたのでしょうか?
教室の机の道具箱の中にたくさんストックしていました。カラーペンで色を塗ってさらにカスタムするのも面白かったです。
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▽X(旧Twitter)