女子プロレス・マリーゴールドの後楽園ホール大会が14日に行われ、ツインスター選手権、ユナイテッド・ナショナル(UN)選手権はともに王者が防衛に成功した。
桜井麻衣&MIRAI組は天麗皇希&林下詩美組に30分ドローで4度目の防衛を達成。王者組は序盤から天麗を孤立させ、林下の奮闘に苦しむ場面もあったが、狙い続けた。最後は桜井がビックブーツなど蹴り技を軸に攻め立て、ジャーマンを繰り出すも決めきれず、逆に天麗の旋回式ダイビングボディプレスで追い込まれる場面もあり、時間切れとなった。
桜井は「決めきれなくてすごく悔しい」としつつも、11日のノアで初代GHC女子王者となった天麗の成長を「皇希、最近調子に乗っているみたいじゃん。でも、プロレスラーは調子に乗ってナンボでしょ。いつでも挑戦待っています」と認めた。天麗からはGHC女子王座を懸けた試合を提案されたが「そのベルトはできたばかり。だったらそのベルトの歴史を作れ。価値を上げて、プロレス界に認知されたら、名乗り上げてもいいよ」と通達した。
一方、さらなる成長を誓う天麗は後藤智香を次期挑戦者に指名。リングに現れた後藤も同意し、来年1・3大田区総合体育館大会でのGHC女子王座選手権が決まった。
続いて行われたユナイテッド・ナショナル選手権は、王者の青野未来がマリーゴールド・スーパーフライ級王座との2冠を狙う飛月なつみを13分12秒、テキサス・クローバー・ホールド(四つ葉固め)で粉砕。3度目の防衛に成功した。試合後はリングに現れた桜井から挑戦を直訴され、1・3大田区総合体育館大会での選手権試合が決まった。
必殺のスタイルズクラッシュを決めた後に、四つ葉固めに移行する新ムーブで決めた青野。「翔月なつみの足が憎かったのもあるし、私が進化しているのも見せたかった」とうなずいた。自らが過去にデビュー戦の相手を務めた桜井との次防衛戦に向け、「私はベルトとともに成長している。ますます強くなって自分の夢に突っ走りたい。2025年をさらに輝かせる」と、決意を口にしていた。