元神奈川県知事の松沢成文(しげふみ)参院議員(66)が14日、国会内で会見し、日本維新の会代表選(17日告示、12月1日投開票)への出馬を正式に表明した。
5人以上必要な参院議員の推薦人には、選対委員長を務める串田誠一氏(66)、元滋賀県知事の嘉田由紀子氏(74)、前回の代表選に立候補した梅村みずほ氏(46)の他、山口和之氏(68)、中条きよし氏(78)、松野明美氏(56)ら6人が集まり「チーム松沢、スタートでございます。まだ増えるかもしれません」と自信を見せ、特別党員(地方議員など)の確保にもめどを立てた。
松沢氏は「総選挙で大敗した今、日本維新の会は指導力も協働力も失ってしまっている。ここで立ち上がって、代表選挙で徹底した議論をやっていく。吉村候補と大議論をしたい。『吉村さんどうだ、これを維新の目標にしようじゃないか』…こういう代表選にしたい」と、12日に出馬を正式表明した大阪府知事の吉村洋文共同代表(49)を強く意識した。
あえて代表選で2つの提案をすると切り出した松沢氏は「天皇陛下、皇后陛下の皇居の関西移転。関西を文化の都、東京は政治の都で、二極で日本を引っ張っていく。東京一極集中を変えていく第一歩だということで、大胆に関西奠都(てんと=首都を残したまま新たな都を創ること)を日本維新の会の政党として目指すべきだという提案をいたします」と大胆に訴えた。
また「日本維新の会は、首相公選制を掲げていますが、具体策は全然やっていません。憲法改正をしないで、法改正で日本型首相公選制を実現できる。これを政党目標に」と、首相公選制の導入を掲げた。
大阪府知事と党代表の兼務を目指す吉村氏に対し、松沢氏は「吉村共同代表はものすごい人気だが、問題は府知事も同時にやってますので、国会にいないわけですよね。国会にいるリーダーが日本維新の会を引っ張らないと、うまく機能していかない。私は国会議員ですので、国会で引っ張っていく役割が必要なんじゃないかと思っている」と指摘した。
維新代表選には松沢氏、吉村氏の他、空本誠喜衆院議員(60)、金村龍那(りゅうな)衆院議員(45)も出馬に意欲を見せている。