ピンク・フロイド 最後のアルバムは会社から「いじめられた」

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デヴィッド・ギルモア
デヴィッド・ギルモア

 ロックバンドのピンク・フロイドが最後のアルバムについてレーベルから「お金を払う価値のあるレコード」をリリースするよう「いじめられていた」という。1967年に同バンドに加入したデヴィッド・ギルモアによると、2014年リリースのファイナルアルバム『永遠(TOWA)』は1994年の『対/TSUI』に続く作品として誤って宣伝されたものの、実際は前作と同じセッションで録音されたインストゥルメンタルとアンビエント・ミュージックの寄せ集めに過ぎなかったそうだ。

 ロサンゼルス・タイムズ紙にギルモアは自身の最新ソロアルバム『ラック・アンド・ストレンジ』について「このアルバムが『永遠(TOWA)』よりも気に入ってもらえることを願っているよ」と話してから同バンドの最後の作品についてこう振り返った。「あの頃多くのファンが、私たちがやったものを欲しがっていた。だから渡そうってなったんだ」「レコード会社からお金を払う価値のあるピンク・フロイドのレコードを出すようにいじめられたことが私の過ちだったと思っている」「どんな作品なのか明らかにするべきだったんだ」「『対/TSUI』に続く作品という意図は全くなかった。こういった罠に再度はまるのに遅すぎるということはないよ」

 1985年にベーシスト、ロジャー・ウォーターズが脱退、2008年にキーボーディストのリチャード・ライトが他界した後にリリースされた『永遠(TOWA)』だが、同バンドはプロモーション中にEMIがユニバーサル・ミュージック・グループに売却されたことで、パーロフォン・レーベル・グループに移籍していた。その後ワーナー・ミュージック・グループがユニバーサルと合意しEMIからパーロフォン・レーベル・グループを買収し、同バンドのバックカタログと今後のリリースの権利を取得した経緯がある。

 一方で先月、同バンドのバックカタログがソニー・ミュージックへ4億ドル(約611億円)で売却されることが明らかとなっていた。

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