「こうがくばいと」危険ワードを入力→警告文で注意 キーボードアプリが闇バイト対策、きっかけはSNSの声

藤丸 紘生 藤丸 紘生
※画像はイメージです(アオフジマキ/stock.adobe.com)
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 深刻な社会問題になっている「闇バイト」問題を受けて、きせかえ顔文字キーボードアプリ「Simeji」ではこのほど、闇バイトに関連する特定ワードを入力すると、注意喚起が表示される機能を導入した。

 「こうがくばいと(高額バイト)」や「そくじつそっきん(即日即金)」など、闇バイトとの関連性が高いキーワードを入力すると、予測変換の上に「闇バイトに巻き込まれる事案が増えております。ご注意ください。」と注意喚起が流れる仕組み。甘い言葉に誘われ「闇バイト」に加担してしまうケースを未然に防ぐ効果が期待される。

 同アプリを提供するバイドゥ社の広報担当者はよろず~ニュースの取材に対し「『Simejiなら防止できそう』というX投稿をSNS担当者が発見し、今回の実装に至りました」と明かす。

 同アプリは今年8月より、北海道函館西高校との共同開発で誹謗中傷防止機能を実装。相手を傷つける可能性がある強い表現や感情的な表現を入力すると「️誤解を招く恐れがあります」と表示される機能などを導入した。

 社会問題に対する注意喚起表示に既に取り組んでいたことから、今回も「Simejiなら防止できそう」と期待の声がかかり、それに応えたかたち。同担当者は「誹謗中傷機能を実装した際と同様に、テキストコミュニケーションによる被害が減ってほしいという願い・狙いで導入しました」と思いを寄せた。

 23日時点で注意喚起が流れるキーワードは「こうがくばいと」「ほわいとあんけん」「きんけつ」「げんきんぷれぜんと」「そくじつそっきん」の5つ。同担当者によれば、「うらばいと」「にうけ」「こうがくほうしゅう」「らくしてかせぐ」も登録する予定だという。

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