鈴木宗男氏「賢明な判断をしないと選挙結果が恐ろしいことになる」裏金議員公認問題 石破首相の決断求める

杉田 康人 杉田 康人
日本維新の会を離党した鈴木宗男参院議員=国会内
日本維新の会を離党した鈴木宗男参院議員=国会内

 地域政党・新党大地代表の鈴木宗男参院議員(76)が、6日までに自身のブログを更新。「賢明な判断をしないと選挙結果が恐ろしいことになると心配するものである」と警鐘を鳴らし、石破茂首相(67)の“裏金議員”に対する衆院選(27日投開票)の公認問題について、国民の納得いく判断を求めた。

 宗男氏は5日、地元の北海道を回った際、多くの有権者から自民党派閥の政治資金パーティーをめぐる裏金事件に対する怒りの声が寄せられたといい「この点、甘く見てはいけないと感じた。自民党内での処分はしたが、これは国会審議の過程での処分である。当時、選挙の『せ』の字もなかった」と振り返った。

 衆院選が、政権選択選挙であるとして「新総理総裁が誕生し、解散となる以上、公認決定は解散後である。党員資格停止とか、役職停止とか処分した人に対して公認しないとか、選挙区のみで重複立候補をさせないとか」と主張。「石破総理総裁の適格な判断、裁量が選挙を左右すると考えた次第だ」として、石破首相の決断を求めた。

 5日には、新党大地と自民党北海道支部連合会(北海道連)で、衆院選で選挙協力することを発表。「私はかねてから政治の安定が北海道延(ひ)いては日本の発展になるとの考え、判断で、前回、前々回の衆議院選挙、参議院北海道選挙区で自民党、公明党候補を支援してきた。今回はしっかり文書を交わし、公にして選挙協力することにした」と理由を説明した。

 宗男氏は2023年10月、党に無届けでのロシア渡航をめぐって日本維新の会を離党。国会では無所属で活動している。

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