花粉症が、マンモスを絶滅に追いやった可能性があることが分かった。新たな研究で4頭のマンモスの遺体から植物の花粉が発見された。同種がアレルギーを持っていたことを示す初めての証拠となった。
この結果を受け、専門家らは植物の花粉がマンモスの嗅覚を傷つけ、交尾や繁殖の能力が妨げられ出生率の低下に繋がり、種の絶滅に至ったとの仮説を持っているという。
研究を指導したスペクトフォロン社のグレブ・ジルベルスタイン氏はデイリー・テレグラフ紙に話した。「数万年前の遺体から免疫グロブリンの断片が発見されたのは今回の研究が初めてです。並行してアレルギーを起こしやすい植物やその花粉のタンパク質の断片も発見されました」
「マンモスは繁殖期に花粉に対するアレルギーを発症し繁殖のための相手を見つけることができなくなり絶滅したのかもしれません」