国際政治学者の三浦瑠麗氏が11日、自身のX(旧ツイッター)を更新。10日に開催された民主党のハリス副大統領と共和党のトランプ前大統領による米大統領選の候補者討論会を受け、勝敗を決するポイントは「両者のパフォーマンスをどっちも楽しめる人」にあり、「経済的な実利がどちらの政権に期待できるかということ」などと評した。
三浦氏は「トランプ×ハリスの大統領候補討論会。面白かった。両者ともよくやったと思う。」と切り出し、「ハリスは初めぎごちなかったが、徐々にスピードも乗ってきて滑舌も良くなった。トランプは初めから彼のペース。両者ともに嘘をつき、両者ともに大事な論点を提起した。」と内容について感想をつづった。
その上で、三浦氏は「『どっちが勝ったか』という意見は、その人の党派性によって左右される。学者もジャーナリストも、ほとんど党派色がついているから、どっちが勝ったかという“プロ”の意見にあまり意味はない。」と指摘し、「両者のパフォーマンスをどっちも楽しめる人(=イデオロギーに凝り固まっていない人)がおそらく勝敗を結する。肝は、経済的な実利がどちらの政権に期待できるかということと、現状打破的な欲求に従うか否か。割とシンプルな話だ」(原文ママ)との見解を示した。
東部ペンシルベニア州フィラデルフィアで開催された討論会で、両候補は経済実績を互いに批判し合った。ハリス氏はトランプ前政権が「大恐慌以来、最悪の失業率を残した」と指摘し、トランプ氏はバイデン政権下で急速に進んだ物価上昇を「米国で史上最悪のものだ」と反論した。