犬を飼うことが、人を幸せにするとは限らないことが分かってきた。新たな研究によると、コロナ禍では犬を飼っている人の方が、うつ病や不安症のレベルが高いことが調査で判明。ペットは人間にとって必ずしも癒しの存在なだけではないという見方が出てきた。
英キングス・カレッジ・ロンドンとデンマークのオーフス大学の研究チームは今回、新型コロナウイルスによるパンデミックの間のペット飼育とメンタルヘルスの関係を分析。すると、予想外の結果となった。
研究を指導したクリスティーヌ・パーソンズ教授は説明した。「我々の調査結果はペットは交友関係を提供するものの、メンタルヘルスの問題、特にパンデミックのようなストレスの多い時期には万能ではないことを示唆しています」
「このテーマに関する研究は様々なものがありますが、コロナによるパンデミックの間ペットの飼い主が一般的にうつ病、不安症、快感消失のレベルがやや高いという結果には本当に驚きました。ペットが精神衛生上有益であるという一般通念に反していたのです」