声優の潘めぐみが27日未明、自身のインスタグラムを更新し、8月20日に亡くなった声優・田中敦子さんへの思いをつづった。
潘は「-忘れないで」とコメントして、田中さん、大塚明夫との3ショットなどを掲載。「ある年の春。『攻殻機動隊 SAC_2045』の収録を終えて。スタジオから外に出ると、そこには少佐とバトーさんが。-桜の24時間監視。あの風景に重なって。それが攻殻の世界に描かれる『郷愁』のようで。ノスタルジーな気持ちで佇んでいたんです。そうしたら敦子さんが『めぐちゃんも』って声をかけてきてくれて。3人で、束の間の、お花見。」と状況を説明した。「攻殻-」シリーズで田中さんは公安9課の草薙素子(9課内でのニックネームは『少佐』)を、大塚はバトーを、潘は「SAC_2045」に登場する江崎プリンをそれぞれ演じている。
「あのとき、敦子さんと、たくさん写真撮ったなぁ。連絡のやりとりも、此処に、確かに残ってる。『少佐』と呼ばせて頂けたこと、『江崎』と呼んで頂けたこと、そして、公安9課のもとで共に戦えたことは、人生の誇りです。」と同作への出演を誇っていることをつづった。さらに、昨年の11月23日の、劇場版「攻殻機動隊 SAC_2045 最後の人間」の舞台あいさつで田中さんが「どうか忘れないでください。皆さんがネットにアクセスするとき、『攻殻機動隊』にアクセスするとき、私たちは、私は、いつでも皆さんの側にいます。どうか忘れないでください。」と話し、涙ぐんでいたことを回顧。「そう少佐のセリフに準えて、涙ながら最後の挨拶をされていた姿が、脳裏に鮮明に残っていて。今、思えばと…。そう思えるような瞬間が脳を駆け巡っています。」と当時すでに闘病中だったことが後に判明した田中さんを思いやった。「忘れたくないし、忘れられないから。いつか迎える、その日のために、此処に残しておくね。最後の3人での写真はさ、なんか、少佐、バトー、プリンっぽいなって。」と思い入れたっぷりだった。
また、田中さんとの仕事はゲーム「THE LAST OF US」のドラマ版だったことも告白。「10年越しに初めて、敦子さん演じるテスと、マイク前で掛け合わせて頂くという夢が叶ったんです。」と振り返った。田中さんが「まだまだ沢山学びたい」と話していたことなども明かし、「未だ実感が湧きません。」とショックの大きさを表現した。