SNSに投稿された、走る箱ティッシュの動画が話題になっています。ごく普通のネピアの箱ティッシュが、ゴーーッ!という激しい音を響かせながら、垂直の壁を自由自在に走り、くるくるドリフトする場面も。
一体なぜ箱ティッシュを走らせたのか?仕組みは?投稿主であるaNo研さんに聞いてみました。
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――なぜ箱ティッシュを走らせようと?
aNo研:「ティッシュに手が届かない悲劇を起こさない」という思いで誕生したのが、壁を這うように近づいてくる「スマートティッシュ」なんです。ある日、おうちで作業をしていた時のことです。突然、くしゃみが出そうになったんです。
ティッシュを探したのですが、手元にはなく、遠くの棚にティッシュ箱があるのを見つけました。でも、くしゃみが出そうで立ち上がる余裕がない…!その瞬間、「ティッシュ箱がすぐ手が届くところに来てくれたら...」と思いました。そこから、「壁にくっついて走ってくれるティッシュ箱があれば便利なのでは?」というアイデアが生まれました。
――仕組みは?
aNo研:スマートティッシュの箱の中には市販品の、ファンによる風圧で壁にくっついて、壁を走るラジコンが入ってます。
ーー製作にあたりこだわりは?
aNo研:最初、ティッシュ箱の底面と壁との摩擦が大きい場合に、うまく壁を走ることができなかったので、ティッシュ箱の底面の摩擦を減らすように工夫しました!
――ティッシュがうまく走った時のお気持ちを。
aNo研:「動いた!ティッシュ箱が本当に動いた!」と思わず声を上げてしまいました。
―― 今後の活動について野望や目標はありますか?
aNo研:aNo研は、今は3人のエンジニアが集って活動しているものづくり団体なのですが、目標は、「心が動く"もの"」を作って、感動を届けることを目指しています。もし、スマートティッシュに、心が動かして頂いた方がいれば、望外の喜びです。
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SNSには、「なぜかキモイ!」「腰抜かすわ」「変態的な発想(笑)」など多くの反響が寄せられる中、「くしゃみの音で即座に近づいてきてくれる仕様にしてほしい」など更なる進化を求める声も。必要な時にティッシュから走ってきてくれる未来が来るかも?今後の展開に期待です。
aNo研 X:https://twitter.com/anoken2017
HP:https://anoken.jimdofree.com/